絶滅生物名鑑

名称 三葉虫

三葉虫は、古生代のカンブリア紀から同じく古生代の末期ペルム紀まで生息していた。数字でいうと約5億5千万年前から約2億5千万年前までとなる。

海生の節足動物で、海底を歩いたり海中を泳いだりしていたと考えられている。保存状態のいい完全な化石で見ると分かりやすいが、三葉虫の体は、縦に3つに分かれていて、これが名前の由来にもなっている。また多数の体節があって、各節に一対の肢がある。

三葉虫はそれだけで綱を形成する大きなグループで多くの種類が存在する。化石は地球上の広範囲に分布し、しかも短い期間で形が変化していることから、アンモナイトなどとともに、地質の年代推定にも利用される(示準化石)

カンブリア紀にもっとも繁栄し、古生代の代表的生物といえるほど化石の多く見つかる三葉虫だが、中生代には生き残ることができなかった。

三葉虫を消し去ったのは、ペルム紀末におこった地球生物史上最大の大量絶滅。全生物種の9割以上が絶滅したと考えられている。
一説には超大陸パンゲア形成の過程で、スーパープルームという地球規模のとてつもない火山活動のせいで環境が激変したためともいわれるが、定かではない。

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