絶滅生物名鑑

名称 恐竜、翼竜、首長竜

恐竜、翼竜、首長竜は、ひとつにまとめて絶滅生物として紹介したいと思う。一つ一つ紹介していたら、取り上げたいものが多すぎて収拾がつかなくなってしまいそうだからだ。

まだ根強く残っている誤解かもしれないから指摘しておくが、翼竜や首長竜は、恐竜ではない。3つとももともとは同じ祖先を持つ爬虫類だが、翼竜は三畳紀以前(約2億年前)に、首長竜はペルム紀(約2億9千万年前から約2億5千万年前)にはそれぞれ恐竜と分岐している。

恐竜は直立歩行(とかげなどのように足が曲がらない)する爬虫類で、翼竜はプテラノドンやケツァルクアトルスなどでおなじみの翼をもった爬虫類。
首長竜は水生で、ヒレ状の足をもつ。(ネッシーのモデルと考えれば分かりやすいかな)

中生代(約2億5千万年前から約6千5百万年前)に繁栄した恐竜たちは、白亜紀末期に相次いで絶滅している
絶滅の理由には隕石衝突説、伝染病説、温度低下説、火山活動説などさまざまあるが、現在のところ有力で、TV番組や雑誌、書籍などでも多く取り上げられているのは隕石衝突説だ。

巨大隕石の衝突によって起きた十年ほどの温度低下に恐竜は耐えられなかったというのが隕石衝突説だが、これだけで恐竜の絶滅を説明するのは強引さも伴う。同時代に生きていた爬虫類は生き残っているからだ。
恐竜は隕石衝突があったと考えられる以前から、徐々に数を減らしていた。思うに、隕石衝突はきっかけに過ぎないだろう。新興の生物に押されながらも、なんとか自分達の優位な勢力を保っていた恐竜だが、環境の激変にともない多くの仲間を失った後では、退潮に歯止めどころか拍車がかかってしまい、ついに生存競争に敗れ絶滅したのではないだろうか。

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