絶滅生物名鑑

名称 ジャイアントモア

史上最大の鳥類には3つの候補がある。ドゥロモルニスに、エピオルニス、そしてジャイアントモアだ。重さをくらべると、2種に負けてしまうものの、体高、背の高さを較べれば3.7mにもなるというジャイアントモアの勝ちだ。だから、少なくとも史上最も背の高い鳥類は、ジャイアントモアだといえる。

ニュージーランドに生息していたジャイアントモアは羽が退化して、ドードーと同じように飛べなかった。かわりに素晴らしく発達した太く頑丈な脚で走った。最高時速は50kmもでたという。
これだけの体だから、産み落とす卵もまたでかかった。長さが20cmというからまるでラグビーボールだ。

モアの絶滅の理由は、繁殖能力の低さ、移住してきたヨーロッパ人による開発の影響とともに、先住民であるマオリ族の狩りがいわれる。
14世紀にポリネシアから移住してきたマオリ族の人々は、肉を食用にし、羽を装飾品とするためにジャイアントモアを多く狩った。絶滅の年代は1770年ごろとされている。

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